どうやったら一級建築士になれる?

「一級建築士試験になりたい!」と思っても、すぐになれるものでしょうか?

受験資格は?
試験はいつどこで実施されてるのか?
試験の申し込み方法は?
合格率は?

色々調べなければならないことがありそうです。一つ一つみていきましょう。

公益財団法人建築技術教育普及センターが行う一級建築士試験に合格する必要がある!

建築士法第13条の規定に基づいて行われる一級建築士試験に合格すれば、「一級建築士」になることができます。

試験元は、公益財団法人建築技術教育普及センターとなっており、試験は「学科の試験」と「設計製図の試験」について行われます。

「学科の試験」に合格しなければ、「設計製図の試験」を受けることができません。

受験資格

一級建築士試験を受験するためにはいくつか条件があり、学歴、あるいは資格に加えて数年間の実務経験が必要です。自分がどの条件に該当するかで受験できる時期が変わってくるので注意が必要です。

<5つの受験資格区分>

  1. 学歴+実務経験で受験
  2. 二級建築士+実務経験で受験
  3. 建築設備士+実務経験で受験
  4. 外国の大学等+実務経験で受験(国土交通大臣が特に認める者)
  5. 大学院+実務経験で受験(国土交通大臣が特に認める者)

1. 学歴+実務経験 で受験する場合、学歴により実務経験年数がかわる

学歴+実務経験で受験する場合、学歴により必要な実務経験年数が異なります。

  • 大学において指定科目を納めて卒業 → 卒業後2年以上の実務経験
  • 3年生短期大学において指定科目を納めて卒業 → 卒業後3年以上の実務経験
  • 2年生短期大学において指定科目を納めて卒業 → 卒業後4年以上の実務経験
  • 高等専門学校において指定科目を納めて卒業 → 卒業後4年以上の実務経験

また、平成21年度以降の卒業か平成20年以前の卒業かによっても、学部・学科・コース等による細かな規定の違いがあります。卒業年度も含め、自分がどの条件に該当するか、あらかじめ確認しておきましょう。

ちなみに、資格取得後に自分の建築士事務所を開設したいと考えている場合、試験に合格したからといってすぐに事務所を開設できるわけではないので注意が必要です。

(建築士事務所には、その事務所を管理する「管理建築士」をおく必要があります。「管理建築士」とは、3年以上設計その他の国土交通省令で定める業務に従事した後、登録講習機関が行う講習を修了した建築士です。)

試験の申込方法

受験申し込みの流れ

  1. 受験申込書を入手
  2. 受験料振込み、写真撮影、必要書類の準備
  3. 受験申込書等の提出

受験申込書の配布は、郵送による配布と窓口受け取りによる配布になります。

郵送の場合は、公益財団法人建築技術教育普及センターから取り寄せることになり、窓口での受け取りの場合は、窓口になっている各都道府県の建築士会に直接行って申込書を受け取ることになります。

受験料を振り込んだら、

受験申込書
振替払込受付証明書
写真(2枚)
受験資格区分等により必要な書類

を提出します。
「受験資格区分等により必要な書類」は受験資格区分により異なっていて、各区分において卒業証明書や指定科目修得単位証明書、免許証の写し、実務経歴書といったように指定されています。

受験申込書の提出先は、郵送の場合には公益財団法人建築技術教育普及センター、直接窓口へ提出する場合には住所地の都道府県建築士会が指定する場所での提出となります。

その他、受験経験のある場合には一定の条件のもとインターネットによる受付も行われています。

配布期間や受付期間は、郵送・窓口・インターネットのそれぞれの場合で異なりますので、申し込みの詳細と併せて公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページ等でチェックしましょう。

試験の日程

毎年、おおよそこのような日程で行われています。

  • 申込書の配布と受付(4~5月)
  • 「設計製図の試験」課題発表(7月下旬)
  • 「学科の試験」(7月下旬)
  • 「学科の試験」合格発表(9月下旬)
  • 「設計製図の試験」(10月上旬)
  • 「設計製図の試験」合格発表(12月下旬)
  • 免許証の交付(翌年2月以降)

※申込書の配布期間と受付期間は、郵送・窓口・インターネットでそれぞれ異なりますのでご注意ください。

試験会場

試験は、各都道府県内の大学などを使って実施されます。

受験会場については、毎年配布される申込書や、公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページに詳細の案内があります。

神奈川県の場合には、藤沢市の日本大学で実施されることが多くなっています。受験会場は、間違いのないよう案内をしっかり確認しましょう。

試験当日に慌てず落ち着くことができるよう、本番までに一度自宅からの移動や会場周辺の下見などのシュミレーションをするといいでしょう。

試験の合格率

合格率は、直近の5年分について公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページで公開されています。

合格率 全体合格率(合格者数/※実受験者数) 製図合格率(合格者数/実受験者数)
平成29年 10.8% 3,365 /31,061  37.7% 3,365 /8,931
平成28年 12.0% 3,673/- 42.4% 3,673/8,653
平成27年 12.4% 3,774/- 40.5% 3,774/9,308
平成26年 12.6% 3,825/- 40.4% 3,825/9,460
平成25年 12.7% 4,014/- 40.8% 4,014/9,830
平成24年 12.4% 4,276  – -/- 

 

実受験者数とは、今年「学科の試験」から受験した者と、過去2年間に「学科の試験」に合格し今年「設計製図の試験」から受験した者の合計