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H29本試験「リゾートホテル」 ひっかかりポイントは?

今日の記事では、最後の「③受験生がひっかかったり読み飛ばしそうなポイント」について。

10/12のブログ記事には、①について、
10/13のブログ記事には、②について、ポイントを整理しました。

①出題者視点のポイント
②プランニングのポイント
③受験生がひっかかったり読み飛ばしそうなポイント

 

最も重要な“ボリューム”に関係する部分に関して
受験生がひっかかったり読み飛ばしそうなポイントとしては、

  • 床面積の計算
  • 外壁の後退距離の指定

の2点があげれられます。

 

まず、床面積について。

今回の試験課題には、

「ピロティ等を屋内的用途に供するもの(娯楽スペース、設備スペース、駐車場等)は、床面積に算入」

とあります。

 

受験期の練習課題においては、

「ピロティは屋外」

として、床面積に算入しないで計算してきている受験生がほとんどでしょうから、

いつものようにピロティを屋外機器置き場や駐車場として計画したにも関わらず不算入にしてしまっては

床面積の計算に間違いが生じてしまいます。

 

計算ミスくらいならまだいいかもしれませんが、

60%という厳し目の建ぺい率に抵触してしまっては、

一発失格にもなりかねないという大変重い文言です。

 

 

次に、外壁の後退距離について。

「外壁の後退距離は、前面道路の境界線から5m以上」

と指定されています。

この文言からは、北側のみ外壁後退に関する制限を受け、

北側以外の面は、敷地内の通路について令128条の規定を満たせばよいということになります。

 

そんなにいないとは思いますが・・・

北側以外の壁面についても後退が必要だと思いこんで進めてしまった受験生は、

建築物のボリュームがとれず苦戦したかもしれません。

 

 

“ゾーニング”に関わってくる部分として気になるのは

  • レストラン内に「厨房、調理人の控室及び便所」
  • 大浴場とトレーニングルームが「宿泊者専用」

の2つです。

 

レストラン内の便所は、調理スタッフ用(管理側)の便所と読み取れますので、

レストランは管理ゾーンから離しても問題がないかもしれないことが、

プランニングの可能性のひとつとして浮上します。

 

(過去問では、

利用者用の便所を求める場合には、管理者用とは条件記載の行を分けたり、

客用便所とか便所(従業員用)といった具合に、

利用者用なのか管理者用なのかの区別がつくように記載されています。

今回は、管理側に関する条件と同行、かつ、同列なので、管理側の便所と読み取りました。)

 

 

大浴場とトレーニングルームは、共用部門でありながら「宿泊者専用」ですので、

他の共用部門とは明確に分ける必要がありそうです。

 

地下1階に配置指定のあるリラクゼーションスペースには

「大浴場やトレーニングルームとの動線についても特に配慮」

という条件が付され、

「大浴場、トレーニングルーム」と「リラクゼーションスペース」の関係性が

比較的強い文言で指定されています。

 

動線配慮なので、直接行き来できる必要はありませんが

なるべく同じ階で動線の処理をし、

他の要素からそれが無理な場合に上下階からの動線を成立させてみる

ということになります。

 

しかしながら、この課題文では「特に」という言葉がありますので

同一階とするのが素直な受け取り方と言えそうです。

 

大浴場やトレーニングルームを1階に配置するか、地下1階に配置するかでも、

内部に必要なボリュームが大きく変わってくるので、

このあたりの判断は、プランニングにかなりの影響があったかと思います。

 

これらの内容。

あなたは本番でどう解釈しましたか?

言葉をじっくり見ることって、とても大切な学習です。

課題文に無駄な文章はありません。

まず、言葉を確認することから始めましょう。

 

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